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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
 
高血圧治療ガイドラインが改訂されました
降圧目標が引き下げされました

今年新しく高血圧治療ガイドラインが発表されました。今回のガイドラインの大きな特徴は、目標とするべき血圧値が引き下げられたことです。

血圧は収縮期血圧と拡張期血圧という2つの数値からなります。たとえば130/80mmHgと表現すれば、130が収縮期血圧、80が拡張期血圧ですね。

これまでのガイドラインでは、病院やクリニックの診察室で血圧を測った場合、収縮期が140mmHg未満、または拡張期が90mmHg未満なら大丈夫と言うことになっていました。しかし色々研究してみると、最も良いのは120/80mmHg未満であって、それを超えると脳梗塞などの動脈硬化による死亡が増えることがわかってきました。
そこで新しいガイドラインでは、収縮期血圧120〜139mmHg、拡張期血圧80〜89mmHgは高血圧とまでは言えないが、高血圧の一歩手前と言うことで注意をするように呼びかけています。

ですから、健診などで収縮期血圧が120mmHg以上、または拡張期血圧が80mmHg以上の方は、できるだけ120/80mmHg未満になるように生活習慣の見直しをすると良いでしょう。具体的には塩分摂取の制限(1日6g未満)、適正体重の維持(太りすぎに注意)、適度の運動などを心がけます。

家庭血圧を測りましょう

また血圧が高めと言われた方は、家庭血圧の測定をお薦めします。
病院で測ると血圧が高くても、家庭では正常の場合もあります。その場合は、すぐに降圧剤による治療は必要ありません。
一方病院では正常であっても、家庭での血圧が高い場合があります。このような状態を「仮面高血圧」と呼び、普通の高血圧と同様に動脈硬化の危険因子となります。
このため、家庭血圧の測定は、自分の血圧の状態を知り、動脈硬化の予防のためにとても大切なことです。

家庭血圧計は腕に巻くタイプがお薦めです。手首に巻くタイプは手軽ですが、不正確となり、お薦めできません。
血圧測定は朝夕それぞれ2回ずつ、食卓などの椅子などにかけた状態で測ります。朝は起床後トイレに行った後、食事前に測ります。夜は寝る前などが良いでしょう。忙しい方はとりあえず朝食前に1回測るだけでもいいのではないでしょうか。

家庭血圧の基準値は、診察室血圧から5mmHgを引いた値になります。従って家庭血圧の正常値は、115/75mmHg未満となります。収縮期血圧、または拡張期血圧がこの値以上となった場合は、生活習慣の見直しを行い、血圧が低めになるようにしましょう。そして家庭での収縮期血圧が125mmHg以上、または拡張期血圧が75mmHg以上が続くようなら、一度医療機関の受診をお勧めします。

降圧薬による治療

降圧薬による治療ですが、新しいガイドラインではその方の血圧値だけでなく、どれだけ脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化の危険性があるかによって、細かく設定されています。

たとえば診察室での血圧が収縮期130〜139mmHg、拡張期が80〜89mmHgの範囲の場合、高血圧以外に大きな危険因子がなければ、運動や食事療法などの生活習慣の改善を行ってもらいますが、薬物療法は行わずに経過を見ていただくこととしています。
しかしすでに脳梗塞や心臓病、腎臓病、糖尿病などのある方は高リスクとなり、1ヶ月程度生活習慣の改善を行っても血圧の低下が見られない場合は、降圧薬の開始を勧めています。

また、診察室での血圧が収縮期180mmHg以上、または拡張期110mmHg以上の場合は他に病気がなくても高度の高血圧のため、直ちに降圧薬の服用を開始することを勧めています。

75歳以上の高齢者については、若い人よりも基準をゆるめにしています。血圧が140/90mmHg(家庭血圧135/85mmHg)以上が持続する場合、降圧薬の開始を勧めています。ただし、高齢者になると色々と合併症のある方が多くなります。

脳梗塞・認知症・体力の低下がある場合は、降圧は個々の状態に応じて慎重にするように勧めています。

加齢と共に、誰でも血圧は上昇してきます。検診や家庭などで時々血圧をチェックされ、高いと思われた時は早めの医療機関の受診をお勧めします。

 


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