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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
 
インフルエンザで苦しまないために
インフルエンザの症状

寒くなってくるとインフルエンザが流行してきます。インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、冬期(12〜3月頃)に流行します。普通の風邪とは異なり、風邪症状(咳・のどの痛み・鼻水など)と共に急激な発熱、筋肉痛による発症が特徴的で、嘔気、下痢、腹痛を伴うこともあります。

通常はウイルスに感染して1〜3日後に発症しますが、感染してもあまり症状のない方もおられます。高齢者では肺炎や心不全を合併し、死に至ることもあり、注意が必要です。発熱の持続や息切れ、呼びかけに対する反応の鈍さ、血圧の低下などがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

インフルエンザの診断

診断はインフルエンザの迅速検査により判定します。いわゆる「鼻グリグリ」で鼻の奥に綿棒を入れるため、ちょっと痛かったりします。子供で嫌がる場合は、鼻水で代用する場合もあります。

迅速検査は発熱してから約6時間以上しないと陽性にならず、陽性になる率は70〜90%です。陰性の場合は症状や流行の状況などから総合的に判断し、治療を行います。

インフルエンザの治療

治療は抗インフルエンザ薬を使用します。抗インフルエンザ薬にはタミフル(5日間内服)・リレンザ(5日間吸入)・イナビル(1回吸入にて終了)・ラピアクタ(1回点滴にて終了)があります。それぞれ特徴があり、患者さんの年齢や状態によって使い分けます。

抗インフルエンザ薬を使用すると、使用しない場合に比べて発熱の持続を1日短縮します。また肺炎やインフルエンザ脳症などの重症化を予防すると言われ、特に幼児や高齢者で有用性が高いでしょう。

これまでタミフルを未成年の方が服用すると飛び降りなどの異常行動を起こすとされ、10歳代では使用禁止になっていましたが、薬剤と異常行動との因果関係が明確でなく、今年から使用可能となりました。抗インフルエンザ薬を使用しなくてもインフルエンザでは異常行動を起こす可能性があり、未成年の方では発症から48時間以内は保護者の監視下にいた方がいいでしょう。

今年初めより新しい抗インフルエンザ薬のゾフルーザが発売されました。これまでの薬は、ウイルスが感染細胞から別の細胞へ移るのを防ぐ事により効果を発揮していました。このため、解熱してもからだにウイルスが残っているため、感染の恐れがありました。ゾフルーザはインフルエンザウイルスの増殖を抑えるため、感染の拡大防止が期待されます。なお、解熱効果はこれまでの薬と同等です。

発熱が続く場合、解熱剤も使用しますが、通常の解熱剤(ロキソニン・ボルタレンなど)はインフルエンザ脳症を起こす恐れがあり、使用禁忌です。市販の解熱薬でも注意が必要です。解熱剤としてはアセトアミノフェン(カロナール・アンヒバなど)が勧められます。ただし、小児で元気そうであれば、38度くらいでも様子を見るだけでよいでしょう。

同居のご家族がインフルエンザを発症した場合、タミフル・リレンザ・イナビルのいずれかを服用することにより、発症を予防することができます。ただしこの場合は健康保険を使用できず、自費となります。詳しくは医療機関、薬局にお問い合わせください。

インフルエンザワクチンのすすめ

インフルエンザにならないためには、何と言ってもワクチンの接種がおすすめです。よく「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった」という声をお聞きします。確かにワクチンは100%の予防効果はありませんが、多くの人の発症を予防し、また発症しても重症化や死亡のリスクを低下させます。このため元々肺の病気のある方や高齢者、乳幼児はワクチン接種が望ましいでしょう。

インフルエンザは例年12月から3月に流行するため、12月中旬までに接種を終えるのが望ましいでしょう。インフルエンザワクチンは接種後2週間から効果が現れ、約5ヶ月間持続します。

インフルエンザワクチンは、13歳未満の方は2〜4週間隔で2回接種します。13歳以上の方は1回接種ですが、受験生などでより効果を期待したい場合は2回接種するとよいでしょう。

発熱や急性疾患にかかっている場合は接種できません。接種した日は局所の腫れや発熱などが現れることがあるため、激しい運動は避けましょう。変わったことがあればすぐに接種した医療機関に連絡してください。体調に問題なければ、接種当日の入浴は可能です。

当院でもインフルエンザワクチンの接種を行なっています。
→ 平成30年〜31年の接種についてはこちらをご覧ください。

 


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