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Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
 
高齢者に増えている病気・・・大動脈弁狭窄症
大動脈弁狭窄症とは

心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。その心臓から出た血液はまず大動脈に入りますが、心臓と大動脈の間には大動脈弁があり、一度心臓から出た血液が逆流して戻ってくるのを防いでいます。

高齢になるとこの大動脈弁が硬くなり、出口が狭くなり、心臓から血液を送り出すのにより多くの力を必要とするようになります。始めはあまり症状はありませんが、次第に息切れや胸の痛みを生じるようになります。
さらにひどくなると十分な血液を送り出せなくなり、疲れやすくなったり、意識を消失したりするようになります。このような状態を「大動脈弁狭窄症」と言います。
大動脈弁狭窄症は、高齢化と共に急速に増えてきています。

大動脈弁狭窄症の治療

大動脈弁狭窄症の治療法は、狭くなった弁を新しいもの(人工弁)に取り替えることです。以前は胸を開いて、一時的に心臓の動きを止めて行う大手術が必要でしたが、最近は足の付け根からカテーテルという管を入れ、そこから人工弁を入れることができるようになりました。この結果、治療による患者さんへの負担が格段に少なくなりました。この治療を受ける方は80歳以上の方が多いですが、治療の成功率は90%以上に達しています。

ただし大動脈弁狭窄症が進行し、心臓がひどく弱ってしまうと、手術をしても十分回復しないこともあります。このため、できるだけ早くこの病気の診断をし、病気が進行する前に治療を受ける必要があります。

大動脈弁狭窄症の診断

大動脈弁狭窄症の診断は、まず聴診器で心臓の音を聞くことによりある程度推測することができます。大動脈弁狭窄症では、狭いところを勢いよく血液が噴き出すため、「ザー、ザー」という大きい音を聞くことができます。
大動脈弁狭窄症の最終診断は、心臓超音波検査(心エコー検査)により行います。心エコー検査では、大動脈弁の状態や、心臓の負担の状態などをはっきりと調べることができます。

下の図は心エコー検査での大動脈弁の写真です。
左側が正常の大動脈弁(矢印)、右側が大動脈弁狭窄症の大動脈弁(矢印)です。左の大動脈弁は厚さも正常で、弁がよく開いています。一方右側の弁は、硬くなり、開きが悪くなっているのがわかります。

正常の大動脈弁(左)と大動脈弁狭窄症の大動脈弁(右)

当院でも最近では心エコー検査により、大動脈弁狭窄症と診断される方が増えてきています。軽症の場合は、半年から1年ごとに心エコー検査を繰り返し、重症と診断された場合は、カテーテル治療ができる専門施設に紹介しています。

健康診断などで心臓に雑音があると言われた方、あるいは胸部レントゲン検査や心電図検査で心肥大など、心臓の異常を指摘された方は、一度循環器内科で心エコー検査を受けることをお薦めします。

 
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