http://www.dr-maehashi.jp
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス


「漢方薬にご注意!」

 漢方薬は、古来から慢性疾患の治療に有用とされ、当院でも多くの患者さんに使っていただいています。
一般的に漢方薬は西洋医学の薬と違って副作用が少ないとされています。 しかし、中には長期間飲み続けることで副作用が現れることがあります。  
比較的多い副作用としては「偽性アルドステロン症」があります。
アルドステロンは体の中で作られるホルモンの一種ですが、漢方薬を飲み続けるとこのホルモンの作用が強く出てしまい、その結果として血圧が上がったり、むくんだり、筋肉の力が入りにくくなったりします。


漢方薬は種々の生薬を組み合わせて作ります。その中でも「甘草」(カンゾウと読みます)の入った漢方薬を飲み続けているとこの「偽性アルドステロン症」になりやすくなります。
この甘草は漢方薬には非常によく使われる成分で、当院でお出ししている薬の中にも含まれています。
このため、当院ではこのお薬を飲んでいる患者さんには時々血液検査で副作用が出ていないかチェックしています。
血液検査では「カリウム」の量を調べ、カリウムが低下している場合に偽性アルドステロン症が疑われます。


先日、血液検査でカリウムの値が極端に低い患者さんがおられました。この方は最近血圧が高くなり、むくみも出てきたとのことです。
当院では漢方薬をお出ししていないのでおかしいなあと思い、ご自宅に電話して聞いてみました。患者さんのお名前はMさんとしておきましょう。
 「何か漢方薬をお飲みではないですか。」
Mさん  「そうそう、前から膝が痛いので、自分で買って飲んでいます。」
 「その薬の箱に成分が載っていると思うのですが、『甘草』って書いてありますか。」
Mさん  「ありますあります。」
 「じゃあそのお薬はMさんにはあってないので、しばらくおやめください。」
Mさん  「そうですか。わかりました。」

市販の漢方薬にもこの甘草はよく使われるようで、長期に服用される場合は、時々血液検査をしてもらった方が安全です。 また、その他の市販薬や健康食品を摂っておられる方で、心配なことがあれば遠慮なくお問い合わせください。
「診療日記」一覧表へ
 〒669-1541 三田市貴志字丁田79-1  TEL 079-553-8088 FAX 079-553-8077 E-mail info@dr-maehashi.jp
Copyright 2004 c att's corporationl rights reserved. このHPの画像・文章・デザイン等の無断転載・複製を禁止します。