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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
 
心房細動と言われたら
心房細動はどのような病気ですか

心房細動とは不整脈の一種です。全人口の1〜1.5%の人に見られ、加齢とともに増加して、80歳以上では5〜8%の方に見られます。当院でも多くの方が心房細動で通院しておられます。

普通、心臓は規則的に脈を打ちますが、心房細動になると脈はバラバラに打つようになります。(下図参照)

上が心房細動/下が正常の心電図

上が心房細動で、下が正常の心電図です。
心房細動では正常で見られるようなP波(下図の紫色の矢印)は消失し、脈が不規則になっています。心電図でこのような波形が観察されると、心房細動と診断されます。

心房細動は、始めは飲酒をした時や疲れた時などに数分〜数時間起こりますが(発作性心房細動)、次第に回数や持続時間が伸び、最後には常に脈が乱れている持続性心房細動になります。

心房細動になるとどんな症状があるでしょうか

発作性心房細動の場合は、胸が躍るような感じを訴える方が多いです。
しかし持続性になると、あまり症状を訴えない方も多くなります。
このため、心房細動であっても心電図を取るまでわからない方もおられます。

心房細動はなぜ起こるのでしょうか

心房細動になる最も大きな原因は加齢ですが、その他に高血圧・飲酒・心臓弁膜症・心不全・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・睡眠時無呼吸症候群などが原因となります。
心房細動の方は、一度は心臓超音波検査(心エコー検査)により心臓の状態をチェックしてもらいましょう。また血液中の甲状腺ホルモンも測ってもらいましょう。
バセドウ病の治療をすることで、心房細動が治った方もおられます。また肥満や昼間のねむけのある方は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。専門施設で睡眠モニター検査を受けると良いでしょう。

心房細動の診断はどうするのでしょう

持続性心房細動の場合、常に心房細動の状態なので、心電図を取るだけですぐにわかります。
問題なのは発作性心房細動の場合です。ちょうど心電図を取った時に心房細動の発作があればいいのですが、その時に発作がなければわかりません。このため、携帯型の心電計をお貸しして発作の時の心電図を発見するようにします。

心房細動になるとなぜ問題になるのでしょう

心房細動の最大の問題点は、この不整脈があると脳梗塞の危険性が増すことです。心房細動になると心臓の動き方が不規則になり、心臓の中に血栓(血の塊)ができやすくなります。血栓が脳の動脈まで達してそこで詰まると、脳梗塞を起こします。脳梗塞になると手足が動かなくなったりしゃべれなくなったりするため、その後の人生に大きな障害が残ります。

ただし、心房細動の方がすべて脳梗塞になるわけではなく、次のような方々が特になりやすいとされています。

  1. 心不全のある方
  2. 高血圧の方
  3. 75歳以上の方
  4. 糖尿病の方
  5. これまでに脳梗塞になったことのある方

心房細動の方で以上の条件が一つ以上ある方は脳梗塞の危険があるため、抗凝固薬という血栓予防の薬を飲むことが勧められます。

心房細動の具体的な治療法については、次回説明します。

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