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今月の健康アドバイス
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Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
 
糖尿病と言われたら

生活習慣病には高血圧・脂質異常症・糖尿病が含まれますが、この中でも特に糖尿病は注意すべき病気とされています。
糖尿病になると、様々な合併症を起こしやすくなることが知られています。このうち糖尿病による腎症・網膜症・神経症は三大合併症と呼ばれています。

糖尿病の3大合併症

糖尿病性腎症は、初期には尿たんぱくがわずかに出る程度ですが、次第に腎機能の悪化が進み、血清クレアチニン値が上昇し、むくみや息切れが生じるようになります。最終的には透析となる場合もあります。

糖尿病性網膜症は、糖尿病により眼の奥の網膜に障害が起こる病気です。始めは無症状ですが、網膜に出血が起こると急激に視力低下が進み、失明する場合もあります。成人の失明原因の第2位(第1位は緑内障)となっています。

糖尿病性神経症は、糖尿病により徐々に全身の神経が冒される病気です。手足のしびれ・痛み・感覚の低下・立ちくらみ・胃腸障害・便秘・男性機能障害などがあります。

動脈硬化のリスク

その他の大きな問題として、糖尿病の方は動脈硬化になりやすく、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいと言うことです。また下肢の動脈硬化が進むと、歩行困難や足の壊疽(えそ)になる場合があります。

糖尿病に加えて、高血圧や高脂血症を合併するとさらに動脈硬化が進行しやすく、注意が必要です。動脈硬化は糖尿病の初期の段階でも起こるため、検診などで糖尿病の疑いを指摘されたら早めに医療機関を受診し、生活習慣の改善を行いましょう。

合併症を予防するには

糖尿病の合併症を予防するには、まず血糖のコントロールを良くすることが最も大切です。
正常の方では、血糖値は空腹時は110mg/dl未満、食事の後でも140mg/dl未満となります。65歳未満で糖尿病の薬を飲んでいない方は、できるだけ空腹時110mg/dl未満、食後140mg/dl未満の血糖値を目指すようにしましょう。

血糖値は食事や運動などにより変動するため、より長期の血糖コントロールの指標としては、HbA1cがよく使われます。これは最近の1〜2ヶ月の血糖値を反映していますが、若くて薬を飲んでいない方では、6%未満を目指しましょう。

糖尿病は一度発症しても、早期に食事や運動に気をつけて、血糖値をできるだけ低く保つことができれば、健常の方と同じような生活を保つことができます。ただし完全に直ってしまうことはないので、時々はクリニックで血糖値やHbA1cのチェックを受けましょう。また自分で血糖測定器を購入し、自宅で血糖を測るのも良いでしょう。

糖尿病になってしまった場合、HbA1cを6%未満に維持するのは容易ではありません。ガイドラインでは、合併症の発症予防のため、HbA1cを少なくとも7%未満にすることが推奨されています。血糖値としては空腹時で130mg/dl未満、食後で180mg/dl未満にできるといいでしょう。

なお、高齢者や認知機能の低下があり、低血糖の恐れがある場合などは、HbA1cは8%未満程度で良いとされています。
実際の治療目標については、かかりつけ医とよく相談して決めましょう。

 
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