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急に足が腫れて痛んだら〜下肢静脈血栓症
どんな病気?

下肢静脈血栓症は、字のごとく下肢の静脈に血栓ができる病気です。
この病気で怖いのは、下肢にできた血栓がはがれると静脈を通って心臓に到達し、さらに肺動脈に達すると血栓が詰まって「肺塞栓症」を起こすことです。肺塞栓になると肺に血液が流れなくなり、息切れ、胸痛などが起こり、重症の場合はショックや死亡に至ることもあります。

どんな時に起こる?症状は?

下肢静脈血栓症は以前はエコノミークラス症候群と言われ、長時間飛行機に乗って座った状態で足を動かさない時に起こりやすくなります。
最近では地震や水害などで被災した方が、自家用車の中で長時間座っている場合にも同様の病気が起こり、問題となっています。

下肢静脈血栓症は手術の後などに長時間動かない場合にも起こります。このため最近は手術の後もできるだけ早くベッドから降りて歩かせるようにしています。
さらに女性ホルモン製剤や一部の骨粗しょうの薬(ビビアント、ラロキシフェン)では、まれに下肢静脈血栓症を起こすことがあります。これらの薬を服用していて急に足が腫れてきたり、痛みを感じたら、すぐに服用を中止して処方している医師に相談しましょう。

下肢静脈血栓症の症状は、比較的急速に起こる太もも、ふくらはぎ、すね、足の腫れと痛みです。皮膚が赤くなったり、熱を持つこともあります。

診断と治療

下肢静脈血栓症の診断は血液検査と画像検査により行います。
血液検査ではD-ダイマーという物質を測定し、この物質が増えている場合は血栓が疑われます。
画像検査では超音波(エコー)検査や、造影CT検査などを行い、静脈内の血栓の有無を確認します。

これらの検査により静脈血栓症と診断された場合は、薬物療法により、血栓を溶かすようにします。
通常は薬物療法により徐々に症状は改善しますが、腫れが膝から上まで及んでいる場合は肺塞栓症を起こす恐れがあり、専門施設での入院治療が必要になります。

血栓が消失し、症状が落ち着けば薬の服用は3ヶ月程度で終了しますが、血栓が残っている場合や、再発の恐れがある場合は長期にわたって服薬を続けることもあります。

特に打ったり怪我をしたわけでもないのに、急に足が腫れて痛くなってきた場合は、一度循環器内科の受診をお勧めします。

 
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