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今月の健康アドバイス
非結核性抗酸菌症
どんな病気?

非結核性抗酸菌症はマイコバクテリウムという細菌によって起こされる肺の病気です。最近この菌による肺感染症が増えており、注目されています。非結核性抗酸菌は水や土壌などの環境に普遍的に存在し、環境から肺に定着してある条件下(免疫力の低下など)で症状を出すと考えられています。結核とは異なり、ヒトからヒトへの感染はありません。

症状と診断

非結核性抗酸菌症は高齢女性に多く、はじめは胸部レントゲンで軽度の肺炎像があるだけで、症状はないこともあります。 病状が進むと咳、痰、体重減少、発熱、疲れやすさ、寝汗などが生じ、症状は数週間から数ヶ月続きます。レントゲン像からは結核と間違われることもあります。喀痰の検査で非結核性抗酸菌症を認めることにより、確定診断がつけられます。

非結核性抗酸菌症の方の胸部レントゲン写真を下に示します。

左: 非結核性抗酸菌症の方の胸部/右:治療中の胸部

左の写真は非結核性抗酸菌症の方の胸部レントゲン写真です。矢印の場所に肺炎像を認めます。右側は治療中の写真ですが、肺炎像がかなり改善しているのがわかります。

治療方法

肺結核の場合は、診断されるとすべての人が薬による治療を行います。一方、非結核性抗酸菌症の場合は必ずしも全員が治療を受けるわけではありません。
肺病変が小さく、咳や発熱などの症状がほとんどない場合は、治療をせずに経過を見るだけの場合もあります。病変が大きかったり、発熱、咳、痰などが見られる場合はリファジン、エブトール、クラリス(またはクラリシッド)の3種類の薬の併用療法を行います。

薬の副作用として味覚障害、胃腸障害、白血球や血小板の減少などがあります。またエブトールは視力障害を起こすことがあり、定期的な眼科受診が必要です。リファジンとクラリスは他の薬の効果に影響を与えることがあります。このため、他の病院にかかる時は必ずお薬手帳を持参してこの薬を服用していることを知らせてください。

薬による治療は菌が喀痰から検出されなくなってから1年とされていますが、症状やレントゲンでの病変の状態により、さらに長期間続けることもあります。

非結核性抗酸菌症の方は当院でも何人かの方が治療を受けておられます。発熱や咳、痰が長引く方は一度胸部CT検査や喀痰検査を受けることをおすすめします。

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