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今月の健康アドバイス
糖尿病の注射薬
インスリン注射とは

糖尿病の注射薬と言えば、以前からインスリンが知られていますが、最近はインスリンでも様々な種類の製剤が開発され、またインスリン以外の注射薬も使われるようになってきました。

インスリンは元々膵臓から分泌され、血糖を低下させる働きを持つホルモンですが、糖尿病ではインスリンの分泌が低下しており、重症の場合にはインスリン注射を行わないと命に関わることになります。
このような状態をインスリン依存状態と呼び、若年時に発症する1型糖尿病に多い状態です。
一方、中年以降に発症し肥満の方に多い2月糖尿病では、はじめは経口糖尿病薬のみでコントロールできていても、徐々に血糖値が上がってインスリンが必要となる場合もあります。

インスリン注射の方法

インスリン注射の基本は、できるだけ健常者にみられるインスリンの変動パターンに近づけることです。健常者では、主に空腹時の血糖値を制御する基礎インスリン分泌と、食事に合わせて分泌される追加インスリン分泌からなります。
そこでインスリン依存状態の方では、基礎インスリンとして寝る前に持効型インスリン(ランタス、トレシーバなど)を注射します。さらに毎食前に超速効型インスリン(ランタス、トレシーバなど)を注射します。さらに毎食前に超速効型インスリン(ヒューマログ、ノボラピッドなど)を注射します。
「注射なんてたいへん」と思われるかもしれませんが、最近のインスリン製剤はたいへんよくできており、高齢の方でも問題なく使用されています。

インスリンは1日4回打つのが良いですが、仕事等で昼に打つのがむずかしい場合もあります。この場合は超速効型と持続型の入った混合型インスリン(ヒューマログミックス、ノボラピッドミックス、ライゾデグなど)を朝夕2回打ちます。
またインスリンが必要であるが、頻回注射がむずかしい場合は持続型を1日1回使うこともあります。

インスリン注射の注意点

インスリン注射をする場合に最も気をつけなければいけないのは低血糖です。そのため、はじめはインスリンは少量から開始します。
インスリンの必要量は個人の体格、食事、運動量などによって変わります。実際にどれくらいの量が適正かを知るためには、1日の中で何回か血糖を測る必要があります。

自己血糖は状態に応じて1日2〜3回測定します。また、体調の悪い時や低血糖の疑いのある時にも測定すると良いでしょう。

血糖の値が変動しやすい方は、食事や運動量がいつも一定であるか気をつけましょう。食事は特に糖質(炭水化物)の量と、一緒に食べる脂肪分やタンパク質の量にも影響を受けます。
詳しく知りたい方は当院にて栄養指導を行っていますので、お問い合わせください。

医師からインスリン注射を勧められても嫌がる方が結構おられます。しかし血糖が高い状態が持続すると、網膜症による失明や腎不全、動脈硬化の危険が高まります。
特に若い方では早めに治療して血糖値を是正することが望ましいと思われます。また血糖値が改善すれば、インスリンを減らしたり、中止できる場合もあります。

その他の注射薬

その他の注射薬として、最近『GLP-1受容体作動薬』と言ってホルモンの働きを調節して血糖を下げる注射薬ができてきました(ビクトーザ、バイエッタ、ビデュリオン、トルリシティなど)。
2型糖尿病でコントロールの悪い方、太り気味の方が対象になります。

糖尿病の薬やインスリンを使用すると太る場合が多いですが、この注射薬では体重を増やすことなく、血糖値の改善が期待できます。週1回製剤も発売され、より使いやすくなってきていますが、値段が高いのが難点です。

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