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今月の健康アドバイス
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Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
よくあるけれど気がつかない病気
〜甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの働き

甲状腺はのど仏の下にある蝶々の形をした平べったい臓器で、甲状腺ホルモンを分泌します。
甲状腺ホルモンは小児期には成長を促すのに重要な役割を果たし、成人してからは体の活動性を維持するのにとても大切な働きをしています。

どんな病気?

加齢と共に甲状腺の働きは低下し、特に女性では甲状腺機能低下症になりやすくなります。
「橋本病」という名前を聞かれた方もいると思いますが、これは慢性の炎症により甲状腺の働きが低下する病気で、甲状腺機能低下症の原因の9割がこの病気によるものです。

甲状腺ホルモンが減ると、むくみ、体重増加、便秘、寒がり、疲れやすい、無気力、記憶力低下などの症状が現れます。ひどくなると脱毛や傾眠(寝てばかりいる)、意識消失なども起こります。血液検査では代謝が悪くなるためコレステロールが増えてきます。

高齢者ではうつ病や認知症と間違われることもありますが、きちんと診断を受けて治療すると症状が改善します。これらの症状がある場合は、一度甲状腺の検査をしてもらうと良いでしょう。

診断法

甲状腺機能低下症の診断は、血液中の甲状腺ホルモンとTSH(甲状腺刺激ホルモン)を測ることで簡単に分かります。
TSHは脳から出るホルモンで、甲状腺機能の低下を鋭敏に検出することができ、病気のスクリーニングと治療経過の観察に最適な検査法です。
正常値はおよそ5μU/ml未満で、重症の場合は20μU/mlから40μU/ml程度まで上昇します。

治療法

軽症(TSHが10μU/ml未満)の場合、特に症状が無ければ無治療でもかまいません。
しかしコレステロールが高値で動脈硬化の危険がある場合は治療した方が望ましいので、かかりつけ医に相談しましょう。

昆布には多量のヨードが含まれており、昆布を過剰に摂ると甲状腺機能が低下します。このため、甲状腺機能低下症がある場合は昆布だしの使用は控えた方が良いでしょう。
ただし、この場合も半年に1度くらいは医療機関で甲状腺機能のチェックを受けた方が良いでしょう。

TSHが10μU/mlを超える場合は薬による治療が望ましいでしょう。
甲状腺ホルモンの薬(チラージンS)を少量(1日あたり12.5〜25μgから開始し、TSHの値を見ながら徐々に増量します。
チラージンSに副作用は殆どありませんが、薬が効きすぎると動悸、発汗、震え、下痢などが現れることがあるので、このような症状があればすぐに主治医に相談しましょう。

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