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今月の健康アドバイス
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Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
腎臓病にならないために @
30万人を超える透析患者数

高齢化が進むと様々な病気が増えてきますが、腎臓病もそのひとつです。
腎臓病が進行すると最終的には尿毒症となり、透析治療が必要となります。

透析患者数は2013年末現在で31万8千人、毎年新しく3万8千人の方が透析治療を開始しています。
透析治療を受けるようになると、莫大な医療費(一人あたり年間500万円)がかかります。透析患者は公的助成を受けるため、自己負担は少ないですが、その分国民の税金が多く使われることになります。
また透析治療は通常週3回、1回4時間程度かかり、仕事などにも大きな制約を受けます。

タンパク尿、血清クレアチニン値のチェック

このように腎臓病は進行するとたいへん恐ろしい病気ですが、早期に発見して適切な治療を受ければ病気の進行を遅らせ、透析になるのを防ぐことができます。
そのためには、まず検診などで自分の状態をチェックすることが大切です。

検診を受けた時、腎臓病についてチェックすべきは「タンパク尿」と「血清クレアチニン値」です。
腎臓に障害があると、尿にタンパク質が出てくるようになります。クレアチニンは筋肉で産生され、腎臓から排泄されます。腎臓に障害があるとクレアチニンを排泄できなくなり、血清クレアチニン値が上昇してきます。
クレアチニンの正常値は男性で1.0mg/dl以下、女性では0.7mg/dl以下で、この値を超えると、腎臓病の疑いがあります。

腎臓機能の指標 「eGFR」

ただし、血清クレアチニン値は性別、年齢、体格などによっても変化します。このため、腎臓機能の指標としては、「eGFR」の方がより正確です。
検診や病院での血液検査の結果を見るとクレアチニン値の横にeGFRが記載されています。これは腎臓の1分間あたりの血流量を示すもので、年齢、性、血清クレアチニン値によって計算されます。
eGFRは60以上が正常で、60未満で腎機能は軽度低下、45未満は中等度低下、30未満は高度低下になります。さらに15未満は末期腎不全となり、透析療法が必要となります。

毎年検診を受けている人は、eGFRの値を年ごとにグラフにしてみると良いでしょう。
eGFRが60以上であっても、毎年低下していく場合は、将来腎臓病になるかもしれません。

早期発見のために定期チェックを

高血圧、糖尿病、あるいはその予備群の方は、現在腎臓病がなくても、将来発症する危険性があります。尿たんぱくと血清クレアチニン値については、少なくとも1年に1回はチェックした方がいいでしょう。

尿たんぱく陽性、血清クレアチニン値の上昇が指摘された場合、早めに内科または腎臓内科の受診をお勧めします。

その上で、適切な生活習慣の見直し等を行えば、腎臓病の進行を食い止めることができます。

次回は腎臓病の治療について説明します。

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