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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
動悸を感じたら A
〜心房細動について
心房細動とは

動悸を覚える病気(不整脈)の中で、最も重要な病気の一つが心房細動です。
心臓は通常は規則的に拍動していますが、心房細動になると全くバラバラになります(図参照)。

心電図

上が心房細動で、下が正常の心電図です。
心房細動では正常で見られるようなP波(下図の紫色の矢印)は消失し、脈が不規則になっています。心電図でこのような波形が観察されると、心房細動と診断されます。

塞栓症に注意

心房細動になると、動悸を感じる場合もありますが、全く症状のない方も多くおられます。

心房細動では、心臓の中に血液の塊(血栓)ができやすくなり、それが全身の動脈に流れて詰まると塞栓症を起こすことがあります。
特に問題なのは脳塞栓症で、半身麻痺などの重い後遺症を残すこともあります。

塞栓症については、特に以下の方は注意が必要です。

1 心不全のある方
2 高血圧のある方
3 75歳以上の方
4 糖尿病のある方
5 すでに脳梗塞などの塞栓症にかかった方

心房細動が有り、これらの条件に当てはまる方は血栓の形成を防ぐお薬(抗凝固薬)を飲むことにより、脳梗塞の発症を予防することができます。
なお、ふだんは正常でたまにしか心房細動にならない方もおられますが、このような方も塞栓症の危険性があり、抗凝固薬を飲む方が良いとされています。

新しい抗凝固薬

抗凝固薬としては、これまでワーファリンという薬がありました。
ワーファリンは安価で大変良い薬ですが、納豆やクロレラ、青汁などを摂ることができません。また風邪薬、抗生物質、鎮痛解熱剤などを服用すると、ワーファリンの効果が強く出て出血しやすくなることがあります。
ワーファリンの効果は個人の体質やその時の体調などによっても変わるため、服薬開始当初は2週間ごと、落ち着いてきても1〜2ヶ月ごとに薬の効果を血液検査(プロトロンビン時間、PT-INR)により測定する必要があります。

これに対し、ここ数年次々と新しい抗凝固薬が開発さました(プラザキサ、イグザレルト、エリキュース、リクシアナ)。
これらの薬は食事による制限がなく、他の薬による影響があまりありません。
これまでの研究では、塞栓症を抑える効果はワーファリンより高く、副作用は少ないとされていますが、これについては今後の検討も必要でしょう。

新しい抗凝固薬の難点は、薬の値段が高いことです。
ワーファリンは1錠9.6円で多くとも1日50円、1ヶ月の費用は1500円となります。健康保険の3割負担の方の場合、450円になります。

一方新しい抗凝固薬は1日あたり薬545円かかり、1ヶ月で薬16350円、3割負担で4900円で、ワーファリンの10倍以上の費用がかかります。

当院では患者さんの状態や希望により、どの薬を使うかを決めています。
ご不明の点があれば、お気軽に医院までおたずね下さい。

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