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今月の健康アドバイス
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Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
アナフィラキシーショックから身を守るために
アナフィラキシーショックとは

数年前のことですが、元々食物アレルギーのある子供さんが学校給食で誤ってアレルギーの原因となる食材を食べ、アナフィラキシーショックにより死亡する事故がありました。
アナフィラキシーとは、食物や蜂刺されなどが原因で起こる全身の激しいアレルギー反応のことで、じんましん、息切れ、むくみなどが起こりますが、さらに重症になると血圧の低下や喘息発作を起こして死に至ることもあり、この状態をアナフィラキシーショックと言います。

アナフィラキシーを防ぐには

アナフィラキシーにならないためには、アレルギーとなる原因となる物質(食物や蜂)に接触しないことが最も重要です。このため、学校給食ではアレルギーの子供には原因となる食材を与えないように細心の注意を払っています。
そうは言っても、外食などで知らないうちにアレルギーを起こす食材を食べてしまったり、屋外での仕事などで、蜂刺されが避けられない場合もあります。

迅速なアドレナリン投与が必要

アナフィラキシーショックを起こした場合、最も効果的なのはアドレナリンという薬を注射することです。アナフィラキシーショックを起こすと全身の血管が拡張し、血圧が低下しますが、アドレナリンは血管を収縮させる働きがあり、注射すると速やかに血圧が上昇し、ショックから回復します。

このようにアドレナリンはアナフィラキシーショックに対してたいへん効果的ですが、問題は症状が出てからできるだけ早く注射する必要があるということです。
統計では、アナフィラキシーショックを起こしてから30分以内にアドレナリンを注射すると全員助かりましたが、60分以降では半数以上が死亡しました。
従って、ショックを起こしてから救急車を呼んでいても間に合わない可能性があります。

アドレナリン自己注射薬「エピペン」

そこで最近よく使われているのが「エピペン」です。これはあらかじめアドレナリンが注射器にセットされたもので、アナフィラキシーを起こした時に一般の方がすぐに注射できるように作られています。
従って、これまで蜂刺されや食べ物で激しいアレルギー反応(全身のじんましん、冷や汗、ふるえ、動悸、息切れ、めまい、腹痛、気を失うなど)を起こしたことがある方は、病院やクリニックでエピペンを処方してもらい、常に携行していると良いでしょう。
エピペンは、以前は自費でしたが、現在は健康保険が適用されるようになりました。

エピペンはいつ使いますか?

エピペンを処方されている人が、アナフィラキシーを起こしたのではないかと思った時は、間違ってもいいのでできるだけ早く注射することが大切です。遅れれば遅れるほど死亡の危険が高まります。一方、エピペン注射による副作用はどきどきする程度で、ほとんどないと言っていいでしょう。

アナフィラキシーを起こしているかどうかはどうやってわかりますか?

全身に広がるじんましん、むくみ、不安感、だるさ、息苦しさ、吐き気、腹痛、冷や汗、ふるえ、くしゃみ、顔面蒼白、意識消失などです。

アナフィラキシーを起こしているとわかったら、エピペンを打つ以外にすることがありますか?

まず横に寝かし、足を椅子の上にのせるなどして、下半身を高くします。これは血圧が下がっている時に頭に血液を十分に流すための処置です。
また、誰かにすぐ救急車を呼ぶようにお願いしましょう。

エピペンはどのように使いますか?

エピペンをケースから取り出し、青い安全キャップをはずします。エピペンの先を太ももの外側(緊急の場合はズボンの上からでも可能)に押しつけ、ボタンを押します。

この時、「カチッ」と音がして手に衝撃が走りますが、決してすぐに手を離してはいけません。薬が注入されるまで数秒間かかるため、ボタンを押し続けたまま「1, 2, 3, 4, 5」と数えてからボタンを離しましょう。詳しくは製薬会社のHP(http://www.epipen.jp/top.html)をご参照ください。

エピペンを使う可能性のある人(本人、家族、学校の先生など)は、あらかじめトレーニングキットで練習しておくと良いでしょう。

エピペンの使用により元気になったように見えても、再びアナフィラキシーが起こることがあるので、すぐに医療機関を受診した方がいいでしょう。
まだ反応が鈍かったり、息ぎれなどがあるようなら救急車を呼びましょう。

エピペンはどこで処方してもらえますか?

病院やクリニックによって、処方できる施設とできない施設があります。あらかじめお問い合わせください。なお当院では処方可能です。

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