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今月の健康アドバイス
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Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
65歳を過ぎたら、大動脈瘤にご注意
大動脈瘤とは

大動脈は心臓から全身に血液を送る重要な血管ですが、加齢により動脈硬化が進むと、大動脈瘤と言って、大動脈が瘤のようにふくれてくる方がおられます。
大動脈瘤はそれだけではほとんど症状はありませんが、破裂すると大量に出血し、死亡に至ることがあります。このため、65歳を過ぎると検査を受けることが勧められます。

胸部大動脈瘤と腹部大動脈瘤

大動脈はその部位により「胸部大動脈」と「腹部大動脈」に分けられます。

「胸部大動脈」は心臓から出ていったん上向きに走った後、Uターンして腹の方に向かって下行します。
通常の胸部レントゲン写真では、胸部大動脈の走行を追うことができます。
胸部大動脈瘤になると大動脈の影が大きくなるため、定期的にレントゲン撮影を行うことで発見することができます(下図参照)。

胸部大動脈瘤

一方、「腹部大動脈」は腹の中を走るため、通常のレントゲン検査では分かりません。
大きくなってくるとお腹の表面から大動脈の拍動を触れることもありますが、痩せている場合は正常でも触れることがあり、一方、肥満の方では脂肪のために大動脈瘤があっても触れることは困難です。

エコー検査による診断が注目されています

大動脈瘤の診断は、最終的にはCTやMRI検査により行いますが、放射能被爆やコストの点から検診として行うのは問題があります。

そこで、最近注目されているのがエコー検査による診断です。
エコー検査では器械を腹部に当てるだけで、超音波により大動脈瘤の有無を簡単に診断することができ、放射能被爆の心配もありません(下図参照)。

腹部大動脈瘤

大動脈瘤の早期発見に努めています

当院では、65歳以上で高血圧・糖尿病などの生活習慣病で通院中の方は、頚動脈エコーにより頚動脈硬化の検査を行う際に腹部大動脈の検査も行い、大動脈瘤の早期発見に努めています。

もし大動脈瘤を認めた場合、早期であれば瘤が大きくならないように血圧管理と禁煙を厳格に行い、定期的に検査を行います。

大動脈瘤は、直径が胸部では6cm、腹部では5cmを超えると破裂の危険性があります。
破裂を防ぐには、以前は手術療法しかありませんでしたが、最近はステントグラフト治療が主流になりつつあります。
この治療法は足の付け根の動脈からステントグラフトという人工血管を大動脈瘤の所に挿入する方法で、従来の胸や腹を切り開く治療法に比べて、身体に対する負担が格段に少なくなりました。

今後高齢化の進展に伴い、大動脈瘤の方は増加していくと思われます。
高血圧や喫煙歴のある方は、65歳を過ぎると2〜3年に一度は検査を受けることをお薦めします。
詳しくは当院までお問い合わせ下さい。

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