http://www.dr-maehashi.jp
今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
むくみが出てきたら

高齢になると、足にむくみが出てくる方が増えてきます。
朝はなくても、立ち仕事をしていて、夕方になると出てくる場合もあります。
足のむくみは、軽度の場合は足の甲だけですが、ひどくなるとすねや膝下、さらに太ももまで及ぶ場合もあります。足にむくみが出た場合、どのような原因が考えられるでしょうか。
足のむくみ(浮腫)の原因として、大きく全身的な浮腫と局所的な浮腫に分けられます。

全身のむくみ

全身的な浮腫としては、心不全、肝臓病、腎臓病、甲状腺機能低下症、薬剤性などがあります。

  • 心不全では、様々な心臓の病気により心臓の働きが弱くなり、むくみを生じてきます。胸のレントゲン検査、心電図、心エコー検査、血液検査などにより原因を調べます。
  • 肝臓病では、肝硬変などで肝臓の働きが弱ると血液中の蛋白量が減少し、むくみが生じるようになります。ひどくなると腹水や黄疸も生じるようになり、血液検査や腹部エコー検査で診断します。
  • 腎臓病では、腎不全で水分がからだにたまったり、ネフローゼ症候群という病気でからだの蛋白が尿から失われることにより、むくみを生じます。診断は血液検査や尿検査により行います。
  • 甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌が低下することにより起こり、むくみと共に便秘、疲れやすさなどを覚えます。血液検査で甲状腺ホルモンを調べることで診断できます。
  • 薬剤の使用によっても、むくみを生じる場合があります。解熱鎮痛薬、血圧の薬、ステロイドホルモン薬、女性ホルモン薬、漢方薬、糖尿病の薬、インスリンなどがむくみを生じやすい薬です。薬を飲んでいてむくみが生じてきたら、医師に相談しましょう。

これらの疾患によりむくみが生じた場合は、それぞれの原因に応じた治療を行います。
心不全によりむくみを生じている場合は、利尿薬(尿を出すお薬)が効果がありますし、甲状腺機能低下症の場合は甲状腺ホルモンを投与することで症状が改善します。
薬剤によるむくみが疑われる場合は、可能であれば一度その薬を中止してみます。

局所的なむくみ

局所的な浮腫としては、静脈性浮腫、リンパ浮腫、炎症性浮腫などがあります。

  • 静脈性浮腫は静脈に血栓が詰まったり、血流が悪くなるために起こります。高齢女性の方で、よく下肢の静脈がコブのようにふくれている方がおられますが、これは下肢静脈の血流が悪くなったことによる静脈瘤で、ひどくなるとむくみを伴います。
  • リンパ浮腫はリンパ液の流れが悪くなることにより起こります。多くは子宮癌や乳癌の手術後にリンパ液の流れが悪くなり、腕や下肢にむくみを生じます。
  • 炎症性浮腫は、皮膚の細菌感染により起こり、発熱や痛みを伴います。

これらの浮腫の診断は、症状の起こり方と浮腫の状態を見るだけで簡単に診断がつく場合もありますが、血液検査やエコー検査などが必要な場合もあります。
当院ではこれらの検査を行いながらむくみの診断と治療を行っています。
むくみでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

過去の健康アドバイス一覧へ
 〒669-1541 三田市貴志字丁田79-1  TEL : 079-553-8088 FAX : 079-553-8077 E-mail : info@dr-maehashi.jp
Copyright (c) att's corporation all rights reserved. このHPの画像・文章・デザイン等の無断転載・複製を禁止します。