http://www.dr-maehashi.jp
今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
不眠でお悩みの方へ
前回睡眠薬、精神安定剤の害と、そのやめ方について説明しました。
しかしながら、「睡眠薬がないとどうしても眠れない」と悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。
必要な睡眠時間とは?
当院でも患者さん、特に高齢の方で「睡眠薬をください」という方が多くおられます。
ある不眠を訴える方に、「何時頃布団に入りますか」と尋ねると「9時頃」とお答えになりました。
「では、起きるのは何時頃ですか」と訊くと「7時頃」と答えられました。
すると、この方の睡眠時間は10時間となります。
睡眠時間は人によって異なりますが、7時間くらいが最も健康で長生きできるとされています。
高齢になると睡眠時間は短くなり、5〜6時間で十分な方もたくさんおられます。
この方のように10時間の睡眠は明らかに長すぎます。これだけ寝てしまうと次の日の夜になってもなかなか寝付けず、一晩中悩みながら、翌朝遅くまで布団の中にいることになり、その結果翌日もなかなか寝付けないという悪循環に陥ります。
眠れないことは体に悪い?
ところで、不眠は体によくないのでしょうか。
ある統計では「全く不眠を感じない」という方よりも月に1回から3回程度、あるいは10回以上でも不眠を感じている人の方が長生きをするという結果が出ています。
ですから、数日間寝付けなかったり、夜中に目が覚めるような状態が続いても、決して体をこわしたりすることはありません。人間の体はよくできていて、必要な時には必ず眠れるようになっているのです。
生活リズム改善のポイント
そうはいっても、「眠れない」と悩んでいる方は多いと思います。
不眠の悩みから逃れるためには、まず規則正しい生活をすることが大切です。
具体的には、どんなに眠れないと思っても、起床時間は午前6時や7時などに決めて、一定の時間に起きるようにします。朝食を含めて、1日3食十分な栄養を摂りましょう。
日中はウォーキングをしたり、掃除や庭仕事で体を動かすと眠りやすくなります。腰痛や膝痛などがある方は、テレビ体操などを行うとよいでしょう。
昼間に眠くなったら少し仮眠を取ってもかまいません。ただし30分以内とし、午後3時以後は眠らないようにしましょう。
コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、チョコレートなどにはカフェインが含まれており、就寝4時間前よりあとは摂らないようにします。寝酒はアルコールが切れる時に目が覚めてしまい、睡眠の質を悪くするのでやめましょう。
またテレビやパソコン、スマホなども目が疲れて寝付きが悪くなりますので、就寝前は控えるようにします。
就寝時間は余り決めずに、眠くなってから布団に入るとよいでしょう。
布団に入ってなかなか寝付けなくても、目をつぶっているだけでも休息になるので心配いりません。この時、時計は気になるので見ないようにしましょう。
どうしても寝付けずイライラする時は、一度ベッドから出るのがよいかもしれません。
そのときは静かな音楽を聴いたり、漫画や雑誌を見たりするのがいいでしょう。
テレビやパソコンは光が強くてさらに眠れなくなるので、よくありません。
以上のような点を注意しながら、徐々に生活のリズムを整えていきましょう。
重要なことは、少しくらい眠れなくてもからだに害がないと言うことを知り、できるだけ睡眠薬は飲まないようにすることです。
不眠の不安を減らすために
中には、布団に入っても「眠れないのでは」という不安ばかりが先に立ち、眠ることが苦痛になっているかもしれません。そのような場合は、自分の睡眠状態をチェックするために「睡眠日誌」をつけると効果的です。詳しくは当院までおたずねください。
なお、すでに多量の睡眠薬や安定剤を服用している方は、
急に薬をやめると禁断症状が起こって危険なことがあります。
そのような場合は前回紹介した「アシュトンマニュアル」
参考にし、徐々に薬をやめていきましょう。
参考文献:
「薬のチェックは命のチェック49号」 / 医薬ビジランスセンター
過去の健康アドバイス一覧へ
 〒669-1541 三田市貴志字丁田79-1  TEL : 079-553-8088 FAX : 079-553-8077 E-mail : info@dr-maehashi.jp
Copyright (c) att's corporation all rights reserved. このHPの画像・文章・デザイン等の無断転載・複製を禁止します。