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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
インフルエンザに抗ウイルス薬は必要か
インフルエンザ治療薬の登場
今年はインフルエンザが大流行し、当院にも多くの患者さんが来られています。
インフルエンザに対してはタミフル、リレンザといった抗ウイルス薬が開発され、1回吸入または点滴するだけでよいイナビルやラピアクタと言った新薬も出ました。
これらの薬を使うと確かに早く解熱するため、多くの患者さんで使われています。
数年前にタミフルを服用したあとに異常行動を起こし、転落死などの症例が相次いだため、厚生労働省は10歳代へのタミフルの使用を禁止しました。
しかし、それ以外の年代へのタミフルの使用は制限されておらず、その他の抗ウイルス薬についても、特に規制はありません。
抗ウイルス薬で重症化は防げるか?
インフルエンザにかかると高熱を出しますが、多くの方は特に薬を使わなくても数日で回復します。
しかし乳児や高齢者など体力のない方は、肺炎や脳症になり死亡する場合もあります。
それでは、抗インフルエンザ薬は肺炎などの発症や死亡を予防することができるのでしょうか。
最近発表されたコクランレビューという権威ある論文では、抗ウイルス薬にはこのような重症化を防ぐという証拠はないと述べています。
また抗ウイルス薬の副作用についても、これまで過小評価されすぎていると指摘しています。
また、最近日本から発表された論文では、インフルエンザによる死亡例を調べたところ、タミフルを使った例の方が、リレンザを使った例よりも死亡率が高い事が分かりました。
この論文を発表した浜 六郎先生は、タミフルを使用すると免疫力が低下し、ウイルスや細菌感染の危険性が増すのではないかと説明しています。
この免疫抑制効果はリレンザにも認められており、新しい抗ウイルス薬も同様であると思われます。
服用には注意を
以上より、インフルエンザに対しては抗ウイルス薬、特にタミフルは使用しない方が望ましいでしょう。特に20歳以下の未成年、小児、高齢者、妊婦、授乳婦などは注意が必要です。
当院では、インフルエンザと診断され、高熱がある場合は、漢方薬や解熱薬(アセトアミノフェン)を使用していますが、働き盛りの方でどうしても早く症状を抑えたいという方には、リレンザを使用しています。
大事なことは、インフルエンザと診断されたら数日間は無理をせず、何か異常があれば、すぐにかかりつけの医療機関に連絡することが必要です。
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