http://www.dr-maehashi.jp
今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
 なぜ肥満、糖尿病が増えているのか 〜 その@
現代では、日本だけでなく世界的に肥満、糖尿病の方が増えています。
確かに当院に来院されている方にも糖尿病、およびその予備軍の方が多数おられます。しかし、現代の日本人の生活スタイルをみれば、むしろ肥満や糖尿病にならないほうが不思議といえます。
現代人の生活スタイル
現代人の生活スタイルを簡単に言えば3つにまとめられます。それは
 1. 運動不足
 2. 食生活の変化
 3. ストレスの増加
です。これらのうち、今回は運動不足について説明します。
便利な社会が運動の機会を減らしている
現代社会では、自家用車の普及だけでなく、生活のあらゆる場面で体を動かす機会が失われてきています。駅や病院、百貨店、役所など、どこに行ってもエスカレーターやエレベーターが完備され、わざわざ遠回りしないと階段は利用しづらくなりました。
家庭では、食器洗いも選択も浴槽のお湯張りもボタンひとつでできるようになりました。巨大な冷凍冷蔵庫は買い物に出かける機会も奪いました。
職場ではどうでしょうか。あらゆる場所でコンピュータが使われ、体を動かす機会が減りました。以前は調べ物をするのにわざわざ倉庫まで行き、重たい帳簿を調べなければなりませんでした。今ではエアコンの効いた部屋でモニターとにらめっこです。
エアコンの普及も肥満につながっています。寒いと身体が震え、常に身体を動かさざるを得ません。暖房の効いた部屋では自然と身体がゆるんでエネルギー消費が減り、脂肪が蓄積しやすくなります。このような状況では、運動する機会は意識して作り出さなくてはいけません。
最新の研究による運動の効果
ところで、どうして運動は重要なのでしょうか。運動はがんや高血圧、糖尿病などの病気を防いで寿命を延ばすことが知られています。
それだけでなく、最近のロンドン大学の研究では、運動は細胞レベルで老化を防ぐ効果があることが分かりました。この研究によれば、週3時間あまりの運動をする人は、16分程度しかしない人に比べて10歳近く細胞が若いとのことです。また、喫煙者や肥満の人も細胞の老化が進んでいることが分かりました。
また、実際に運動をしてみると疲れにくくなった、冷え性が治った、便通が良くなった、イライラしなくなった、などの効果が実感できます。
やってみよう!日常生活でできる、かんたん運動
当院に高血圧や糖尿病で来院されている方に、私は「運動していますか。」といつもお訊きしています。忙しい毎日の中で、運動時間を確保するのはたいへんかもしれません。しかし何事も習慣です。ふだん運動していない人ほど、わずかな運動で大きな効果が得られます。
たとえば以下のような運動はどうでしょうか。
1. 駅や会社では、必ず階段を上がる。
      >> できれば2段飛ばしで
2. 歩く時はつま先に力を入れて少し大きめに踏み出し、かかとから着地する。
      >> こうすることにより姿勢が良くなり、腰痛の予防にもなります
3. 家から駅まではバスやマイカーをやめて、歩く。
      >> 全部がむずかしければ、帰りのバス停1つ分だけでも早足で歩く
なお、運動は歩行やサイクリングなどの有酸素運動がよいと言われていますが、最近の研究では適度の筋肉トレーニングも高血圧や糖尿病の予防に効果的なことが分かりました。
私が皆さんにお勧めしているのは、
1. 手を振りながら膝の屈伸50回
2. 背伸びしながらの腕回し50回
です。この運動を1日1回、入浴後にすることをお勧めしています。
この運動の特徴は、
(1) かんたん、テレビを見ながら5分程度でできる
(2) 連続して行うので適度に筋肉が鍛えられる  ということです。
たったこれだけの運動で、糖尿病のコントロールが劇的に改善した患者さんもおられます。私もこの運動を始めて、階段の登り降りが楽になりました。皆さんもさっそく始めてみませんか。
                         ・・・ 次回へ続く ・・・
過去の健康アドバイス一覧へ
 〒669-1541 三田市貴志字丁田79-1  TEL : 079-553-8088 FAX : 079-553-8077 E-mail : info@dr-maehashi.jp
Copyright (c) att's corporation all rights reserved. このHPの画像・文章・デザイン等の無断転載・複製を禁止します。