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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス

 自分の食事をチェックしましょう
  〜 糖尿病の改善のために 〜
当院には、多くの方が糖尿病で来院されます。糖尿病治療の基本は食事療法ですが、生活習慣を変えるのはなかなかむずかしいことのようです。
その日の食事内容をチェック
そこで、当院では最近、来院の時に血糖を測っている方に、その日に食べた食事を書きだしてもらうことにしました。たとえば午前中にお越しになった方には、その日の朝に食べた物を書いて頂きます。そうすることで、どのような食事をした時に血糖が上がりやすいかを理解してもらえます。
たとえば、ある方の朝食がトースト一切れにカフェオーレ、目玉焼き、ベーコン、ヨーグルトだったとします。この食事内容で、糖尿病の人にとっては何が問題でしょうか。
食事で気をつけたいこと
糖尿病の人にとって注意すべきは、できるだけ血糖が上がりやすい食事を避けることです。
そして、血糖を上げやすい食事というのは、うどん、ご飯、パン、パスタ、いも類などの炭水化物の多い食べ物です。
この朝食の中では、ベーコン、目玉焼きには炭水化物は含まれておらず、糖尿病の方でも安心して食べることができます。トーストは炭水化物のかたまりですので、糖尿病の方の朝食としては好ましくありません。
カフェオーレはどうでしょうか。カフェオーレは牛乳から作ります。牛乳には乳糖が含まれており、血糖を上昇させます。したがって糖尿病の方にはよくありません。
乳製品としては、代わりにチーズや無糖のヨーグルトを摂ると良いでしょう。プレーンヨーグルトでは食べにくいと言うのであれば、少量のいちごなどを入れるか、人工甘味料で味付けすると良いでしょう。果物は糖分が多いので、糖尿病の方はあまり摂らない方がよいでしょう。
この食事療法は、簡単に言えば食事中の炭水化物を制限するだけで、脂肪分や蛋白質は自由に摂ることができます。日本では高尾病院院長の江部康二先生が実践されており、詳しくは「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」(東洋経済新報社)に書かれています。この本は当院でも販売していますので(1570円)、糖尿病、あるいは糖尿病予備軍の方、太り気味の方はぜひ購入されて読まれることをお勧めします。
炭水化物(主食)を控えめに
糖尿病の食事というと、食品交換表を利用したものが有名ですが、一日の総カロリーをいくらにしましょうというものです。しかし、総カロリーを制限しようとすると空腹感が強くなり、なかなか実行できない場合も多いようです。
炭水化物制限食では、総カロリーはそれほど気にしません。肉、魚、卵、野菜などはしっかり摂っても良いので、食事の満足感は得やすいのではないかと思います。ただ、太っている方はどうしてもご飯やうどんが好きなようです。いきなり全てやめるのはむずかしいので、出来るだけ肉や魚、野菜でお腹をみたしながら、主食の量を減らしていければと思います。
また、実際に食べた内容によって血糖値の改善が確認できれば、納得して食生活の改善につながるのではないかと期待しています。
また、血糖をあげないためには「おなかいっぱい食べない」ことが大切です。たとえ野菜であってもおなかいっぱいに食べてしまうと、腸が刺激されて血糖を上昇させ、肥満にもつながるようです。「ついつい残り物が・・・」とか「もらったまんじゅうが残っているので・・・」とか、色々な誘惑があるでしょうが、お腹が大きい時にはすぐに食べずに、少し時間をあけてからいただくと良いでしょう。
炭水化物制限食でコレステロールや中性脂肪の値も下がります
炭水化物の制限を指導している時によくある疑問としては、「主食を減らすとどうしても肉類や卵が増えてコレステロールが増えるのでは・・・」「私は高コレステロール血症なので、脂肪分は摂らない方がよいのでは」ということです。確かにそう考えてしまうのは無理のないことですが、体の中の脂肪分は、脂肪を摂るよりもむしろ炭水化物を摂ることで増えるのです。
炭水化物を摂って血糖が上がると、血糖を下げようとして膵臓からインスリンというホルモンを出します。このインスリンは血糖を下げる働きがありますが、それと同時に血糖を脂肪分に換えて蓄えるのです。ですから、炭水化物を摂らないようにするとインスリンも出なくてすみ、コレステロールや中性脂肪の値も下がってきます。
なお、炭水化物制限食をきちんと実行すると、血糖が下がりすぎる恐れがありますので、必ずかかりつけの先生に相談しながらおこなってください。
最近はメタボリックシンドロームが話題になっていますが、これは日本人が脂肪分を多く摂るようになったわけでなく、炭水化物の摂取量が増えたことが原因です。以前に比べると現代人は格段に忙しくなっており、外食をしたり、家庭でも加工食品ですますことが多くなっています。このような食事では、どうしても炭水化物が多くなってしまいます。
食事は出来れば家庭でゆっくりと、味わいながら食べたいですね。
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