http://www.dr-maehashi.jp
今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
生活習慣病の予防のために
  肥満は健康に悪い?
最近メタボリック症候群という言葉をよく聞かれると思います。メタボリック症候群は肥満が元で高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が重なった状態を言います。この状態になると動脈硬化になって心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいため、食事療法や運動によって肥満の是正に努めましょうというものです。
確かに現代人は肥満が目立つように思います。先日旅行に出かけましたが、旅行先のホテルの食事はバイキングで、皆さん太った体でよく飲み、よく食べておられました。
 肥満と死亡率の関係
ところで、肥満は本当に体にとって良くないのでしょうか。肥満と言うだけで病気なのでしょうか。
ここでふたたび、前回紹介した「間違いだらけの診断基準」(太田出版)の記事を取り上げたいと思います。まず下の図をご覧ください。 >> 前回のコラムはこちら
男性・年齢別 BMIレベルと死亡率
この図は、肥満の程度と死亡の関係を表しています。BMIは肥満の程度を表す指標で、22が基準で、それより多いと太り気味、少ないとやせ気味となります。
上のグラフを見ると、各年齢においてBMIが22以下になると死亡率が上昇し、特に80歳代では20以下になると死亡率が急上昇しています。女性においても、同様な傾向が見られます。
このグラフから言えることは、BMI22以上で少し太り気味の方が長生きすると言うことです。
 肥満と糖尿病の関係
では、少しくらい太っていても気にすることはないのでしょうか。次のグラフをご覧ください。
BMIと耐糖能異常発生率
上のグラフは、59歳以下の検診を受けた方で、肥満の程度と耐糖能異常の発生率を示しています。耐糖能異常というのは糖尿病の前段階の状態をいい、耐糖能異常の状態が続くと糖尿病を発症しやすいと言われています。
このグラフを見ますと、BMIが25を超えると耐糖能異常の発生率が高くなるのがわかります。すなわち、59歳以下では太り気味は糖尿病になる恐れが高くなると言えます。この傾向は、特に40〜59歳の男性にきわだってみられます。
以上のことから、次のようなことが言えると思います。
 1. どの年令層においても、太っていると言うだけでは死亡率が高いとは言えない。
 2. 60歳以上ではやせすぎの人は死亡率が高い。
 3. 59歳以下の肥満の人は糖尿病になりやすい。
すなわち、60歳以上の肥満はあまり問題ではないが、59歳以下の太りすぎは、将来糖尿病やメタボリック症候群になる恐れがあり、生活習慣の改善が必要と言うことです。
ただし、すでに糖尿病や高血圧などがある方は60歳を過ぎていても肥満が問題なることがありますので、自分の理想の体重についてはかかりつけの先生とよく相談しましょう。
過去の健康アドバイス一覧へ
 〒669-1541 三田市貴志字丁田79-1  TEL : 079-553-8088 FAX : 079-553-8077 E-mail : info@dr-maehashi.jp
Copyright (c) att's corporation all rights reserved. このHPの画像・文章・デザイン等の無断転載・複製を禁止します。