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今月の健康アドバイス
院長ごあいさつ
Dr.前橋の「診療日記」
今月の健康アドバイス
生活習慣病の予防のために
  糖質・主食を制限すれば糖尿病にならない、太らない その1
糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の原因として、現代では肥満が最も重要と言えるでしょう。そして、肥満の解消のためにダイエットに挑戦され、挫折した方も多いのではないでしょうか。また、糖尿病食の栄養指導を受け、1600キロカロリー以下にしましょうと言われても、なかなか守れないのではないでしょうか。あるいはカロリー制限はきっちり守っているのに、ちっともやせないと言う方もおられます。これはどうしてでしょうか。
 糖分の摂りすぎに注意
肥満には脂肪分の摂取がいけないと思われてきましたが、最近の研究で、脂肪よりも糖分の摂取が良くないと言うことがわかってきました。糖質というのは、お菓子に含まれる砂糖はもちろんのこと、ご飯、パン、いも類なども含まれます。これらの食品を食べると、食後すぐに血糖が上昇します。この食後の血糖の上昇が、動脈硬化などの原因になると言われています。また、食後に急激に血糖が上昇するとホルモンのバランスを崩し、太りやすくなります。糖尿病の方では、病気がさらに悪化し、糖尿病でない人も、少しずつ糖尿病になっていきます。
当院に来られている糖尿病の方、あるいは太り気味の方にお聞きすると、ほとんどの方が「ご飯が大好き」「麺類が大好き」とおっしゃいます。ところが、ご飯や麺類を摂ると食後15分から1時間でほぼ100%が血糖に変わります。特に夕食の時に主食を多く摂ると、そのあと体を動かさないため血糖が高い状態が持続し、より太りやすくなります。
一方、脂肪分は食べたうちの10%未満しか血糖にならず、血糖に変わるのに3〜4時間かかります。したがって、夕食時に脂肪分を摂ってもほとんど血糖には影響がなく、肥満にもなりにくいのです。また蛋白質は摂取した分の50%程度しか血糖にならず、やはり血糖になるのに時間がかかります。
 「糖質制限食」のすすめ
では実際にはどんな食事をすればよいのでしょうか。「糖質制限食」 を行えば、比較的簡単に減量でき、糖尿病も良くなります。この治療法は高尾病院院長の江部康二先生が考案された方法で、詳しくは「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」(東洋経済新報社)を読まれることをお勧めします。
「糖質制限食」は簡単に言えばお菓子、ご飯、パン、いも類、果物などの糖質を控えめにする食事です。その代わりに、総カロリーや脂肪分はそれほど制限の必要はありません。すなわち、「主食は控えめにし、おかずはしっかり摂る。」 と言うことです。
この治療法を行う上で重要なことは、どのような食品が糖質が多く、血糖をあげやすいかを知ることです。「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」によれば、
◆ 血糖をあげやすい食品 ◆ は
先ほどの主食類、お菓子が代表的ですが、それ以外に牛乳、かぼちゃ、レンコン、とうもろこし、おかき、あずきなども糖質が多く、控えた方がよいでしょう。またウスターソース、ポン酢、みりん、焼き肉のたれなども糖質を含んでおり、ドレッシング類も糖質を含んでいるものが多く、注意が必要です。
◆ 食べて良い食品 ◆ としては
牛肉、豚肉、鶏肉、ハム、ベーコン、ソーセージ、コンビーフなどの肉類、魚介類、チーズ、バター、ヨーグルト(無糖)、鶏卵、大豆製品(豆腐、納豆、油揚げなど)、多くの野菜類、アーモンド、ピーナッツ、キノコ、海草類、油脂類、こんにゃくなどです。いも類はほとんど糖質が多いですが、こんにゃくと山芋は血糖が上がらないようです。調味料としては、しょうゆ、マヨネーズ、みそ、塩、香辛料、酢はオーケーです。
お酒は、清酒、ビールなどの醸造酒は糖質が含まれており、糖尿病の人にはよくありません。これに対して、焼酎、ウイスキーなどは血糖が上がらないとされています。ただし、どちらにしても飲み過ぎは肝臓に悪影響を与えますので注意しましょう。
◆ 食事の要点をまとめると、以下のようになります。
 朝食と夕食は主食を抜く。昼食のみ軽く主食を摂る。
 1日1回の主食以外、でんぷんや砂糖など糖質の多い食品を避ける。
 脂質の摂取を制限しないので、油の多い炒め物や揚げ物も可。
 飲酒を禁じないので、糖質を含まない蒸留酒を適量ならば可。
いかがでしょうか。当院に来院されている糖尿病の患者さんにこの食事法をお話したところ、これならできそうだと興味を示され、多くの方が「糖尿が良くなるごちそうレシピ」を注文されました。この食事法は糖尿病の方だけでなく、糖尿病予備軍の方、太り気味の方すべてに当てはまると思います。自分でできる範囲で試されてはどうでしょうか。
 食事法で気をつけていただきたいこと
なお、この食事を行うと急に血糖が下がることがあります。インスリンや血糖降下薬で治療中の方は低血糖に注意してください。
腎臓病の方は蛋白の制限が必要であり、この治療法はできません。糖尿病で腎臓病になっていらっしゃる方もおられますので、かかりつけの医師に相談しましょう。
心臓病の方もしょうゆなど塩分を控える必要がある場合がありますので、注意が必要です。

この食事法についてお知りになりたい場合は、
お気軽にご相談ください。
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